慢性気道感染症の急性ウイルス感染症

慢性気道感染症の急性ウイルス感染症では、対症療法が中心となります。温かくして安静を保ち、十分に栄養を摂ることが大切です。咳が強い場合には「鎮咳薬」、痰が多少絡む場合には「去痰薬」というように、それぞれの症状に応じて症状を和らげる薬を用います。ウイルス感染だけでは大量の喀痰がでることはまれですが、細菌の二次感染が起きれば、黄色の膿性痰が分泌されるようになります。大量の膿性痰が出ている時に咳止め(鎮咳薬)を飲むと、出すべき痰が出なくなり却って苦しくなることもあります。実際には、急性期に症状だけをみて原因病原菌を確定することは困難です。そこで、咳の強さ、喀痰の量や性状、筋肉痛などの全身状態を総合して、ウイルス以外の病原菌の関与が疑われる状況では、抗菌薬を処方する場合があります。マイコプラズマや百日咳菌にはマクロライド系の抗生物質が概ね有効です。ただし、百日咳の場合には菌が死滅しても気道で炎症が残るため、数十日間咳が持続することがしばしば起こるので、そういうものだという心の準備が必要です。

慢性気道感染症が疑われる場合には、(できれば喀痰検査の結果に基づいて)適正な抗生物質を投与します。結核菌や非結核菌性抗酸菌症には、それぞれに応じた抗菌薬を、通常数種類組み合わせて投与します。その他の病気に対しては、それぞれに応じた治療を行います(他の病気の項を参照してください)。これらの疾患では、経過の観察や治療効果の判定のために胸部CT検査が必要です。

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